【 仰げば尊し 】
2016/02/28
「1月は行く、2月逃げる、3月は去る」…
2月もたちまち半ばに差し掛かろうとしてます。
たった2〜3日少ないだけなのですが、2月って本当に早く「逃げていく」と思いませんか?
そして、寒いながらも日差しに春を感じる、3月がやってきます。
毎年のことですが、やっぱり春を迎えようとするこの時期、ちょっと心がときめく季節ですね。
3月と言えば、「卒業」…
節目の日には素直に言える…「ありがとう」
京都・中尾写真場は場所柄、京都大学の皆さんを撮影させていただくことが圧倒的に多いのですが、京都芸術大学や同志社大学・女子大学、仏教大学、京都工芸繊維大学、精華大学など、近辺の大学からのお客様にも多数ご利用をいただいております。
近年は、親御様だけでなく、ご家族様総出でのご来店も随分と増えてきました…
ご友人や恩師との惜別の時間ももちろん大切…ですが…
この日を迎えるまで、遠巻きに温かく見守ってくれたご家族様とともに、
「卒業」を噛みしめる静かな時間も、是非この特別な一日のどこかに
ご予定されてはいかがでしょうか?
日頃はもちろん思っているけれど、口に出して伝えるのはちょっぴり恥ずかしい「ありがとう」の言葉。
この素敵な五文字が、たくさんの思いをのせてご家族様お一人お一人の心に染みこんでいく…
そんなスローなひとときこそ、特別な日の大切なイベントなんじゃないかな?って、思います。
日本の名歌、「仰げば尊し」…
どっぷり昭和人間の写真屋としましては、卒業シーズンといえば、やっぱり「仰げば尊し」でしょうか…
♪ 仰げば尊し わが師の恩
教えの庭にも はや いくとせ
おもえば いと疾し(とし) このとし月
いまこそ 別れめ いざさらば
互いに むつみし 日ごろの恩
わかるる後にも やよ 忘るな
身をたて 名をあげ やよはげめよ
いまこそ 別れめ いざさらば
朝夕 慣れにし 学びの窓
蛍のともし火 つむ白雪(しらゆき)
忘るる まぞなき ゆくとし月
いまこそ 別れめ いざさらば
…いやぁ、泣ける!今でも、うるっとしてしまう!
原曲はスコットランド民謡だとか...今から100年以上前の明治中期に作られた曲だそうですね。
「聞いたことないっ!」という方は、こちらからどうぞ→ 「仰げば尊し_コロンビア合唱団」
大切な卒業証書を胸に撮る、「卒業写真」
卒業証書も、いつの間にか丸い筒に入ったのものはすっかりお見かけしなくなりました。
最近は小・中学校でも、ブックタイプのものが多いのでしょうか…
以前の京都大学の証書は、他の大学よりもサイズがデカい!角印もデカい!というのが印象的でしたが、今はスマートな体裁に変わってしまいました...
でも、カタチが変わっても、大きさが変わっても、たった一枚の「証書」に込められた熱い記憶は、今も昔も同じ。
「卒業写真」も、この特別な日を永遠の記憶に変える大切な一枚…
そんな想いを込めて、この春も撮り続けたいと思っています。
3月は「旅立ち」の季節
様々な思い出と経験を胸に、新しいステージへ…
住み慣れた場所、通い慣れた道、苦楽をともにした仲間ともしばしのお別れ。
「卒業」は「達成感」や「喜び」はもちろんですが、「別れ」も一緒についてくる、
ちょっぴり複雑な節目、ですね…
まるで、3月の天候のよう。
暖かい日差しに包まれながら、そよ風はまだ少し冷たいような...
そんな卒業ストーリーに、今年も多く触れることが出来そうです。