【 光(あかり)が命! 】
2016/09/20
中尾写真場のコマーシャルフォト
ウェディングを初めとするポートレイト撮影がメインの写真屋ではありますが、「商用写真(コマーシャルフォト)」にも取り組んでいます。
今回ご紹介させていただくのは「フードショット」です。
お料理の「装い」を大切に...
京都・中尾写真場のアプローチとしては、お料理も人物写真と同じく、「べっぴんさん」に撮ること。
食材そのものの良さを引き出す「盛りつけ」や「器」は、人々の「装い」と同じ...
料理人さん・店主さんにとっては、かわいい「子供たち」...
きちんと髪を整えて、きちんとお召し物を着せて、晴れ舞台に送り出す…
そんな「親心」を感じるイメージに仕上げたいなぁと、いつも思っています。
そのために必要な光(あかり)を作ること…
これが、実は写真屋がいつでも、どんな撮影でも、一番心がけていることなんです。
ちょっと専門的なお話ではありますが...
どんな撮影でも、光(あかり)が命!
今や、携帯電話に付いているカメラでもそこそこ撮れてしまう時代ですが… やっぱり、写真は「ライティング」が命!だとつくづく思います。
それは、プロくらいしか持っていない大型のストロボが絶対必要!ということではなくて、そこにある光( available light )をどう見極めるのか、そのままが一番美しいのか、どの光を削った方が良いのか、どんな光を加えるべきなのか、ということを、よ~く考えるところがスタートです。
よく聞く言葉としては、「ローキー調」とか「ハイキー調」とかがありますよね。
この「キー( key = 「鍵」)というのは、まさしく写真の仕上がりの「鍵」を握る光のことなんです。
今回ご紹介している料理写真では、軽く1灯だけ、光を加えています。
本当に小さなストロボを、1灯だけ光らせてます。
そこにある光に、「鍵」となる光( key light)を加えて、主役を引き立てる役割を与えています。
どの光のことか、お解りいただけるでしょうか...
庭園美を愛でながら、ゆったりとしたひとときを...
四季折々の風情を感じながらの、ゆったりとしたひとときを楽しめるお座敷…
こういう内装の撮影では、一昔前なら「4x5」という大型カメラを持ち込んで撮るのが一般的でした。
なぜなら、建物撮影では「アオリ」という機能を使って、垂直補正を撮影時にカメラ上で行う必要があったからです。
「アオリ」機能がある小型カメラもないことはないですが...補正というよりは、むしろ特殊効果向きの機能にとどまっていたという印象が強いですね。
しかしながら、時代の恩恵を受けて、今では小さなデジタルカメラで撮影し…
「アオリ」は撮影後、PC画面上で補正するのが一般的。
それなりに歳をとってしまった写真屋には、肉体的にも随分と助かってます(汗!)
写真屋としての寿命が延びたような気分です!
今回ご依頼をいただきましたのは、京都祇園「天ぷら 八坂圓堂」様。
大将(社長様)が写真屋の先輩というご縁もあり、親しくさせていただいております(感謝!)
また、「天ぷら 八坂圓堂」様には、ぐるっとVIEW(R)も本格的にご導入いただいております。
是非一度、ご覧下さい!
(posted by YN)