【 「生き方探究・チャレンジ体験」 】
2016/08/06
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京都市立中学校では、中学生の職場体験活動として、
「生き方探究・チャレンジ体験」というプログラムを実施されています。
京都市内全ての中学校・総合支援学校の対象学年生徒が、
それぞれの興味や関心に応じた職場・労働を体験し、
自らを見つめ、生き方についての考えを深めながら、
自ら学ぶ力(生きる力)を育む取り組みで、
平成12年度から始まりました。
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弊社でも、この7月初めに一人の生徒さんを受け入れて、
3日間の職場体験を行っていただきました。
そして…本日、
その報告会に出席してきました!
山間部の、小さな中学校から…
京都の奥座敷、鞍馬・貴船のさらに山奥…
曲がりくねった林道を進み、標高769mの花脊峠を越えて、花脊小中学校に到着です。
小さな集落なので、「小中一貫教育」なんですね。
豊かな自然に囲まれた山村で、のびのびと過ごしている子供たちの瞳が、キラキラと輝いて見えました。
全校生の前で、お兄さん・お姉さんが、職場体験を発表
大型玩具店、鍼灸院、総合病院、ホテルベーカリー、コンビニエンスストア、ペットショップ...そして写真スタジオ(弊社)と、体験場所もさまざま。
各自の体験を、先ずはパワーポイントを使って発表。
(もう模造紙に書いたり貼ったりはしないんですね!知りませんでした...)
弊社が受け入れた生徒さんが最初の発表者。我が子が発表する時のように、何故かドキドキ...
オフシーズンでの受け入れでしたので、あんまり仕事らしい仕事をしてもらうことが出来なかったのですが…
証明写真のカット、七五三衣裳内覧のお手伝い、カットセレクトの見学等々… 受け入れた私たちが想像してなかった視点で見てくれていたんだな~と、大きな驚き。
本当に些細な作業でも真剣に取り組んでくれていた時の眼差しを思い出しました。
私たちにとっての「日常」が、生徒さんにとってこんなに新鮮だったなんて、想像もしてませんでした。
オレも昔はそうだったんだろうか… う~ん、思い出せない!
続いての寸劇(スキット)の出来映えは特筆もの!
2名の生徒さんが、「事業者(受け入れ側)」と「体験生徒」に扮しての寸劇。
事業者役の生徒さんが「○○を△△して下さい」と指示、体験生徒役の生徒さんが最初は指示通り始めるが、途中でちょっと間違った方向に…
そこで「STOP!」と大きな「手」で合図、「○○なので、××してはいけません!」と、学んできた正しい方法を解説してくれます。
内容も大変興味深く(外科出術前の手の洗い方や、イヌの持ち上げ方等)へぇ~そうなんだ!と思わず感心することしきり。
さらに生徒さんの演技が絶妙!ベーカリー店長の目を盗んでパンをかじろうとするシーンでのいたずらっぴ目線は最高でした!その他にも、コンビニで掃除をしながらついつい雑誌を読み始めてしまうシーン、鍼灸院でゆるゆるに包帯を巻いて注意を受けるシーン等、ちょっぴりユーモアを交えての振る舞いは、とても気持ちの良い笑いを誘ってくれました。
かなり練習したんでしょうねぇ…「素晴らしい!」以外の言葉が見つからない...
こちらの絵は、鍼灸院で職場体験をされた生徒さんの作品...
全て、自分自身で調べて書かれたそうですが… あまりの完成度の高さに絶句!
受け入れた鍼灸院様も「一部欲しい!」とおっしゃられたそうで… ここまでしてもらうと、受け入れた方もきっとお喜びになられたことでしょう。
先生方の愛情にも包まれて...
今回の「チャレンジ体験」受け入れを通じては、この学校の先生方の情熱にも頭が下がる思いでした。
弊社へも何度も何度も足を運んで下さり、お気遣い・お心配りも随所に頂戴いたしました。
我が子を愛するが如く、生徒さんお一人お一人を愛していらっしゃる… 世の中には、ヘンテコリンなことで新聞紙上やTVニュースに登場する「先生方」もいらっしゃいますが、小規模校ということもあるのでしょうが、本当に「大きなご家族」のようなあたたかさと、教育者としての熱意を感じました。
山村ということで、ちょっぴり不便なこともあるのでしょうが…
大自然に包まれての生活、愛情と熱意に支えられての学習が、生徒さんお一人お一人の宝物になることは間違いありません。
そしてどうか、今の瞳の輝きをいつまでも失うことなく、育っていって欲しいなぁと心から願ってやみません...