【 三十三間堂 通し矢 】
2016/07/04
春もそこまで・・・と思っていたら、今日はまた、極寒&雪の京都です。
今日は少しさかのぼって、今年1月に行われた三十三間堂の【通し矢】のご紹介です。
通し矢とは・・・
「通し矢」というのは、三十三間堂の裏手で、南側に的を置き、120メートルも離れた北から矢を放ち当てるもので、江戸時代の通し矢では、一昼夜のうちに何本的に当てられるかを競ったと伝えられています。
慶長11年(1606)に開かれた大会では、尾張清洲藩松平家中の浅岡重政が51筋射を通し、家康から「天下一」の称号を許可されました。その後、御三家の尾張藩・紀伊藩では互いにどちらの藩に、より優れた弓の使い手がいるのかを競うようになり、通し矢の記録は次々に更新されていきました。
貞享3年(1688)には紀伊藩の和佐大八郎が8132本射通して、現在でもこれが最高記録となっています(射た矢の数は13,053本)。120メートルも離れたところから命中率約62%で当たるとなると、相当の集中力と体力がないと出来ない技です。
毎年1月に、新成人らが弓道の上達を誓う新春恒例の通し矢ですが、当店でも毎年、早朝から、その晴れ姿を撮影する為に、出張撮影所を設営しております。
毎年雪が降ったり、道路が凍ったりで、とても寒い、今日の様なお天気の印象です。
ですが、64回目となる今年は、お天気もよく、とても暖かい日でした。
今年もたくさん撮影させていただきましたが、親子でご参加されてる方がおられましたので、ご紹介させて頂きます。
お嬢様の凜とした着物姿も、お父様の貫禄ある袴姿も、とってもさまになっていて、こうやって親子で同じ事を出来るのは、素敵な事だなぁと思いました。
師匠でもあるお父様ですが、普段はとても優しいお父様という感じで、お嬢様の撮影を見守っておられました。
お子様も成人されると、なかなか親子でお写真という機会も少なくなりますが、何年か後、色んな思い出と共に、宝物のお写真になると嬉しいなぁと思っております。
当店では、【通し矢】当日以外のお日にちでも、袴姿の撮影を致しております。
スタジオでは、お一人はもちろん、ご家族様、グループでのショットも、スタジオならではのライティングで撮影出来ます。
ご自身でご使用になられている弓と矢をご持参頂き、是非その時の姿をきっちりとしたお写真でお残し下さい。